あの花・ゆるキャン△聖地巡りの旅~3速目~

あの花・ゆるキャン△聖地巡りの旅~3速目~

夏――それは人を駆り立たせる季節である。突発的に旅に出かける時の要因としては様々ある、「天気がいいから」「景色が見たくなった」「風がいい感じ」などなど。起きてからそんな感情が降りてきた俺は最初の目的地だけを定めて、後の計画など一つもない状態でバイクを走らせた。今回はそんな当てのない旅の様子ーーーその後半戦をご覧いただこう。

2速目の最後に、俺は山梨県笛吹市内のホテルにいた。今回はここからゆるキャン△の聖地を目指し、山梨県内と静岡県の端っこを走り回る様子をご覧いただこう。

笛吹川

時刻は朝の8時。疲労からか熟睡をかました俺は、昨日コンビニで調達しておいた雑な朝飯を済ませホテルから出発した。

ホテルの窓から

天気は非常によろしい。青すぎる空に程よく雲が寝転がっている。今朝のOPテーマはnano.RIPEで「面影ワープ」だな。この曲の夏の朝感は半端ないよね。湘南乃風の湘南感くらいある。

湘南はさておき、まずはホテルから140号線に向かった。ちなみにホテルは石和温泉駅の南の方にある。140号線に乗って南下し、笛吹川を越えて右折。引き続き140号線(笛吹ライン)を笛吹川沿いに南西に向かって走っていく。笛吹川沿いではあるが川と道路に若干の距離があるので、まあ普通に国道な感じだ。遠目に山々が見えるし開放感のある道なので結構楽しい。

があーっっっと笛吹市→甲府市→中央市と快調に進んでいく。途中に謎の駐車場があったので休憩した。

空が広い 奥が恐らく笛吹川だ
南アルプス(たぶん)の方角

さわやかな空気で汚れた肺を洗い、再び走り出す。それにしてもこういう天気の日は色んなタイミングで写真を撮りたくなるから困りものだ。少し進んでからまた止まって、いい感じの景色をパシャリだ。

一方通行の標識ってちょっと吸い込まれるよね

なんやかんや身延線、市川本町駅付近まで大して時間はかからずに来た。そして見つけてしまった。「四尾連湖」の文字を。

それを見つけるまではそのまま140号をもう少し進み、富士川沿いに身延町へ行こうと思っていた。しかし四尾連湖の文字を見つけてしまったら、そっちに行かない理由がない。あっという間に予定を変えて俺は四尾連湖に舵を切った。

四尾連湖

140号線を逸れて409号線(四尾連湖公園線)へ。少し走るとすぐに街が遠ざかって山道になった。標高が上がっていくのが分かる。朝から昼にかけての、少しだけひんやりした空気を孕む風の中をガンガン登り、脳内BGMにピロウズの「My Beautiful Sun(Irene)」をかけてご機嫌にブチ上がっていく。エンジンと一緒になって歌うのが静かな道の醍醐味よな。

かなり登る道かつカーブが多く、途中の開けた場所では山梨市街が見下ろすことが出来た。昨日は北側から見た山梨を今日は南側から見る。贅沢な旅だぜ。

ツーリングによさそうな道だがバイクとはあまりすれ違わない。キャンプに向かうと思われる車が何台か追い抜いて行った。そんなこんなで四尾連湖に到着。

完全に山に囲まれている

四尾連湖はゆるキャン△の6話と7話にて登場した湖である。アニメ内では「知る人ぞ知る」みたいに言われていたが、走ってきた道中を考えると納得だ。公共交通機関で簡単に来れる場所ではない。キャンプに来るなら車がベストだろう。

湖は規模としては小さい。川と繋がっていない陥没湖なので「水質どうなんだ?」と思っていたが、トゥルトゥルに綺麗である。

本栖湖のようなエメラルドを思わせる青さだ
透明感もあるね
マイメンと息子が気持ちよさそうにしている

水明荘龍雲荘なるキャンプ施設があり、アニメで登場したのは「水明荘」を模した「木明荘」だ。俺がパロディする時は「火明荘」にしよう。特にキャンプすることはなくても店内?に入ることができ、俺はジェラート(300円くらいだったと思う)を頂いた。湖を見ながらのジェラート、、、たまらんね。

店内からの四尾連湖 アニメだとあそこで桜がお茶してたね
色々なグッズが販売されてた ステッカー買っちゃった
ポスターやサインなんかも

店主さんと言うべきか管理人さんと言うべきか分からんが、気さくに話しかけてくださり「湖は15分程度で一周できるよ」とのこと。ならばぜひ歩かせて頂こうじゃないの。ありがとうございます。今度来るときはキャンプしたいです。

湖の奥がなでしこリンがテントを張っていたキャンプ場のようだ。とりあえず行ってみる。

ボート気持ちよさそう
なでしこが拝んでた石碑 マジでなんて書いてるか分からん

キャンパーさんもいたのでキャンプ場の写真は控えた。自分で来た時に撮るとしよう。

キャンプ場側から 秘境感がすごいね

さらに歩いていき3/4周くらいした。どこの角度から見ても美しい湖である。飛び込んで漂いたいね。ここに飛び込んで思いっきりおしっこを漏らしたどんなに気持ちいいだろう。そんな環境保護団体に殴られそうな事もちらりと頭をよぎり、この美しい湖が美しいままでありますようにと願った。おしっこダメ絶対

老後はここで過ごそう

一周して龍雲荘へ。こちらにも小粋なスペースや貸しボートなどがあり、少し休憩させてもらった。

雰囲気だけでストレスがなくなるな
かわいらしい植木があった

ひとしきり四尾連湖を周ったが、いつまでもここにいたくなるような包容力のある湖だった。河口湖が快活な現場主任だとしたら、四尾連湖はおしとやかな司書といったところか。一回くらいはここで湖畔キャンプをしてみたいものである。着いたのは9時半だったが、一時間近く贅沢な時を過ごし、やや後ろ髪を引かれる思いで出発した。

本栖みち

行き当たりばったりの旅の為に、次のプランは特になかった。身延町に行くには距離がかなりある、、、悩んだ末に本栖湖で富士が見れるかもしれんと思ったので、本栖みちから本栖湖へ向かうことにした。

409号線の来た道を戻り始める。そして414号線に入り南へ。とにかく道も景色もいい。いちいち止まっては写真を撮ってしまう。

勝手に視力が上がってく
景色に気を取られすぎて山から落ちそう

414号線を進んでいき、標高の高さから空を走るような感覚で気分も高揚していく。口ずさむのはジャパハリネットの「ベクトルが消えた夏」だ。”あてのない道を僕等 気付けば歩いてた” ほんとにそんな風に思えるね。

写真の場所を過ぎた辺りから少しづつ山を下り始める。体中が暑さを忘れて血液もに染まっていくぜ。

午前特有の気持ちよさ

この辺の道がこの旅で最高の楽しさだった。時間帯の効果もあるのはもちろんだが、とにかくカーブも攻めれるし景色もいい。奥秩父を天気のいい午前に走ってたら意見は違ったかもしれんけどね。

途中からは樋田川沿いに走るようになり、山を下り民家が少しづつ現れ始めた辺りで左折し414号線から9号線へ。そしてすぐに右折(変わらず9号線)。そのまま南下していき本栖みち(300号線)に。

この道はゆるキャン△1話でリンが、12話でなでしこが本栖湖へ行くためチャリで走っていた道である。しばらくは平坦で走りやすい道が続いた。途中で謎の駐車場があり、休憩に立ち寄った。するとよさげな橋を発見。

粋な演出をする橋である

奥は「下部農村文化公園」というらしく、バーベキュー場などがあった。売店とかにはゆるキャン△のバイクなんかも展示されているらしい。そのことを知らなかった俺はもちろんスルーした。後に後悔したのは言うまでもない。そっちには目もくれず駐車場の横から謎の階段を上がり、謎のオブジェを見て満足した。

なんだこれ

ちなみにここに上がるための階段は異様に草が生い茂っていたので、行くのはきつい。自己責任で頼む。

再び本栖みちを走り、徐々に登りになっていく。そしてなぜか渋滞している。大型トラックが何台か先にいるようで、しばらくまったり走行で行くこととなった。甲州いろは坂にさしかかるも、ここでもゆったりと走行。その先くらいから滞りが解けてスイスイ走行になる。道自体はたいへん楽しい。

それにしても勾配はそれなりにあるし、何より結構な距離だ。こんな道をただのチャリで攻めきるリンなでしこはバケモンかなにかか。もしくは総北魂をその身に宿しているに違いない。いやマジで。軽い気持ちでチャリで来たら必ず後悔するぞ。

最後のトンネルを抜けて本栖湖に到着する。期待していた富士はがかかっていた。悲しみの一服をキメながら湖を眺める。

ぎりぎり見えない ほんと恥ずかしがり屋だよお前さんは

前回来た際は全体的に曇っていたし体は濡れてたので過酷だったが、今日は気持ちがいい。湖も風に水面が揺れて心地よさそうだ。

ここからどうするか、、、とりあえず朝霧高原に向かい牛乳を飲もうと思い立った。本栖みちに戻り、本栖湖を半周して139号線へ。

朝霧高原

139号線を南下していく。それにしても山梨はツーリングパワーの強い道が多くてたまらんね。東京が少ないだけかもしれんが。そんなことを思いながら静岡県へ突入。

県境を跨ぐときは何故かそわそわする

高原の為か気温はさほど高くなく、太陽が照り付けていながらも非常に快適なライドである。まっすぐに伸びる開けた道というのは「わあーーーーっっっっ」て言いながら走るのが作法だ。「わあーーーーっっっっ」って言いながら景色を楽しんだ。

エンジンでピロウズの「Blues Drive Monster」を奏でながら、道の駅「朝霧高原」へ。前回来たときは開いていなかった店が、当たり前だが開いている。俺は牛乳を購入して朝霧高原の恵みを飲み干した。

雲と山のコントラストがいいね
んまい
富士山は全然見えん

美味しいぎうにうを飲み、完璧な休憩を済ませた。次にゆるキャン△2話と3話で登場した「ふもとっぱらキャンプ場」に行ってみる。とは言っても外から眺めるだけだが。

139号を少し南下して小道に入る。異様に狭いし舗装されてない、おっさんの歯並びのようなガッタガタの道である。パンクするんじゃねえかと恐れながら進んでいくと見えてきた。ふもとっぱらキャンプ場である。

広い こいつは広い 写真だと伝わらんな
あっちは受付かな

大変広くて富士が見えてたらロケーションとしては最高そうだ。真ん中辺りは遮るものがないから風がすごそうだけど。ここから139号線に戻るのだが、南側の道は普通に舗装されてて快適に走れた。みんなもふもとっぱらキャンプ場に行くなら南側の道から行くんだぜ。

139号線に戻りしばし考える。このまま南下するか、戻って富士五湖側から帰るかだ。南下する場合はもう一泊する必要があるかもしれん。さすがに金銭的にそれは難しいので、今回は戻って五湖側から帰ることにした。

青木ヶ原樹海

しかしながら普通に139号線を戻るのは芸がない。そんなわけで71号線(富士宮鳴沢線)を使い青木ヶ原樹海を抜けて帰ることにした。少し139号線を戻りバス停を右折して東へ向かうと71号線に出る。

その途中では開放的な景色や牧場などがあった。ヤギがうまそうに飯を食べている。ここで育てばきっと心の広いヤギになるに違いない。

やぎ

そして開放的な景色。下半身を丸出しにしたい衝動に駆られたが、紳士かつ真摯な俺は履いたまま景色を楽しんだ。

バイクもご機嫌だ

71号線に突き当たり左折して北上。この道もツーリングには最適だ。マエケンのようなカーブとマー君のようなストレートの道がイチローのキャリアのように続いている。ちなみに野球は詳しくない。

途中から道が背の高い樹に囲まれるようになった。高原から樹海へ突入したのだ。少し坂を登ったところで駐車場があり、景色がいいので少し止まった。いちおう展望台のようだ。

北西の方角 本栖湖が確認できる

そしてこの駐車場で俺は見つけた。「龍の巣」だ。俺の中のドーラおばさんが叫ぶのが聞こえる。

父さんは帰ってきたよ!

待てど暮らせど空からシータが降ってこないので出発した。そもそも俺はパズーではなかった。

引き続き樹海を走る。背の高い木々なだけに少し暗いように感じる。こんな木々の中に迷い込んだら、、、まあ出てこられないだろうな。

鬱蒼としとるねえ

樹海を走り続け139号線に出る。鳴沢氷穴の文字が見えたのでそちらへ向かってみた。

すぐに着いて鳴沢氷穴の駐車場にバイクを停めたものの、意外に人が多く待機列が長い。ご時世がご時世だけに中に入るのは憚られた。残念な気もしたが今回は見送ることに決めた。また落ち着いたときに行けたらと思う。

富士五湖

鳴沢氷穴を後にして、西湖へ向かう。樹海っぽさはそのままで、710号線に乗る。程なくして西湖に出た。

おや…?雲の様子が……?

なにやら雲の色合いがおかしくなってきている。が、前回は雨でろくに楽しめなかった西湖を少しくらい楽しもう。そんな気持ちでゆったりと一服する。

訪れている人は多いようだ

幸いにも雨は降らなかったが、気持ち早足で河口湖へ向かった。

前回走った道を今度は逆から走る。河口湖の北側を走り河口湖大橋へ。「わあーーーーっっっっ」って言いながら渡り切った。こんな橋は「わあーーーーっっっっ」って言いながら渡るのが作法である。

南東からの河口湖 山がきれいだねえ

少しだけ富士山が見えることを期待していたが、やっぱり雲がかかっていた。まあこれは仕方ない。巡り合わせが悪かったのだと思うしかない。

鹿肉バーガーを食べるか否かで小一時間悩み、結局見送った。もう少し金銭面に余裕のある旅だったら良かったのにね。次回は食べるよ。きっと。

湖畔でしばらく景色を眺めながらぼーっとした。時刻は15時前になっていた。ぼちぼち帰路につこうと決め、山中湖→道志みちで帰ることにして、137号線を進み赤富士通りで富士吉田市街を走り抜ける。

土曜日ということもあってか赤富士通りは渋滞していた。予想より大分時間を食ってしまっていたが、腰にややキていたので、止まっては立ち上がるという血流対策を繰り返した。そんなこんなで138号線に乗り山中湖へ。

山中湖に着いて、北側の729号線を走り、途中の駐車場にバイクを停めた。すると、ずっと見れなかったアイツがとうとうその姿を現した。

それでも全身は見せてくれない。そのブラを取れ

自然と顔がほころんでしまった。前回と合わせて何時間走ったか分からない中でようやく見れたのだから、正直その喜びはひとしおである。少し雲がかかっているのも、なにか神々しくていいじゃない。

東の方角 いい天気だあ

最後の最後に富士山が見れたことに感謝しつつ、その姿をひとしきり眺めさせてもらうことにした。やっぱりでかいね、富士山は。脳内BGMにはピロウズの「LITTLE BUSTERS」が流れ始めた。

少し靄がかかっている それでも存在感がすげえね

山中湖を半周して東側へ、最後にもう一度富士をゆっくり眺める。

心なしかバイクも満足げである

終わりよければすべてよし。再び雲に隠れ始めたアイツにバイバイを告げて家路を辿る。

帰りは道志みちをスイスイ進んだ。山中湖から神奈川県相模原市を結ぶ道志みちである。何度も走ってるけど何度でも楽しい。藍坊主の「鞄の中、心の中」を口ずさみながら、暮れ始めた陽の中を独り言のように走り続けて、今回の旅は終わりを迎えた。

2日合わせて400km近く走ったと思うが、帰ってからバスケをしに行き、その後でバスケ仲間とスマブラをした。我ながらタフなものだと感心する。

奥秩父はぜひもう一度行きたいところだ。四尾連湖付近の山道は何度でも走りたい。そんな風に色々と初めての道を楽しめた満足な旅だった。ソロの旅は寂しさもあるが、自由気まま風の向くまま行くのがやっぱり楽しいんだなと改めて思う。そしてたまには計画的に旅をしろとも思う。

それにあの花ゆるキャン△も、まだまだ聖地はたくさんある。行ってないところに思いを馳せつつ、いつか行った時はここに書かせて頂こう。

次回はまたしても突発的に始まった富士五湖リベンジの旅をお届けする。願わくばぜひお付き合いいただきたい。

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