ゆるりと走る富士五湖制覇の旅~1速目~

ゆるりと走る富士五湖制覇の旅~1速目~

富士山、我が地元である東京からも見えるその雄大な姿を前に、「あの山を一周したい」と思わない者はいないだろう。そしてゆるキャン△を視聴した人間が富士を見に行こうと思うのは必然である。今回はしまリンに倣い50㏄で富士山を一周する旅の様子をご覧いただこう。

山梨と静岡に跨り鎮座する日本最高峰には周囲に点在する5つの湖がある。山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖、これらを総称して富士五湖だ。この富士を囲む湖達を制覇しつつ、ぐるりと一周する作戦を立てた。

尚、写真は基本的に画質を落としている。要領的に心配なので。ご容赦願う。

津久井湖→道志みち

時は2020年8月、スズキGS50を乗り回す友人と共に朝の8時に出発。地元八王子から神奈川県の橋本駅へ向かい、まずは東京から最も近い山中湖を目指す。

橋本駅から413号を西へ、まず最初に来るのが津久井湖である。津久井湖はうねうねと東西に伸びる湖で、413号は津久井湖の端の城山ダムの上を通過する。ダムを渡りきるところで湖沿いに大きくカーブするのだが、ここから明確に空気が変わる。分かりやすい表現をするなら気温が下がる感じだ。森林効果なのか分からないがここから”旅”っぽさを大いに体感できる瞬間だ。さらに言うとそこまでの道中はどうしても地元感があるわけだ。こういった空気は車では感じづらい部分だと個人的に思う。バイクならではだぜ。

そのまま道なりに進み三ヶ木の交差点を左折、そのすぐ後に右折して道志みちへ。ここは有名なツーリングスポットであり多くのバイク乗りが風を切りに訪れる道だ。実際走っててかなり楽しい。道志川を横目に平坦道や勾配のある山道を駆け抜ける、50㏄で。途中で道の駅「道志」があるのだが、毎回駐車場での原付は自分だけだったりする。かなちい。

ここで休憩がてらに一服。やはり原付は我々だけのようだ。ちなみにここでは屋台で鮎の塩焼きがあるので寄った際はぜひ食べてみてほしい。魚を感じるから。

山中湖

この道の駅からさらに進むと程なくして山中湖へと着く。富士五湖の中で最大の面積を誇る山中湖であるが、この湖を一周しようとするとまあまあの時間がかかる。ちなみに富士五湖で最も標高が高いらしい。そんな豆知識もちょくちょく挟んでいく。覚えておくがいいぜ。

南側の湖畔でバイクを停め湖を少し楽しむことにした。この時点で富士はおろか全体的に曇っており、その姿を拝むことはできなかった。風はあまりないため水面は穏やかに微笑んでいる。水温はぬる~い。俺は隙あらば川で泳ぎたいという思いからサンダルというシティースタイルで来たため、足で直に山中湖を感じることができた。

天気はお生憎の曇り模様

ちなみにバイクに乗るのであらば近場ならまだしもサンダルは止めたほうがいい。これは教訓である。シンプルに危険すぎるので。

曇ってなければ左のほうに富士が見える

天気がいまいちなので休憩も程々に河口湖へ向かう。富士を左側に見ながら138号線を北上していく。この辺りは森林の中をマイナスイオンで健康になりながら走るのでおススメだ。ただし交通量はそれなりにあるのが厄介なところ。

その後富士吉田市街へと入った。そして渋滞に捕まった。富士山はばっちり傘を被っているが、麓側はべらぼうに晴れていて夏の日差しがバキバキに突き刺さっている。夏のバイクは止まると急に温度が上昇するよね。

暑さに耐えて大通りへ出ると車も流れ始める。富士急ハイランドの横を駆け抜け、良きタイミングで右折し河口湖へ。

河口湖

地図で確認した時点でどうしても走りたいところがあった。河口湖大橋である。富士五湖で唯一湖上に架かる橋である。こんなもん渡らない理由がない。へやキャン△第3話「激走!河口湖ラリー」で野クルの3人が自転車で走った場所でもある。

写真に収めるべきだったが、ブロガー力の低い俺は橋を快速で渡り切り満足した。次に来たときは写真に収めブログに載せられたらと思う。

21号線に入りここから湖沿いに走る。ここで我々は昼食にした。美術館を過ぎた辺りの「もみじ亭」にてほうとうを頂いた。山梨ならほうとうで決まりだろう?写真に収めればよかったがブロガー力の低い俺は以下略。

もみじ亭付近の湖畔から 富士は照れ屋さんのようだ 左に見えるのが河口湖大橋

ほうとうは絶品だった。みんなも山梨に来たらほうとうを食べるといい。

お腹を喜ばせ終えた我々は河口湖の北側を湖沿いに走り出した。左手に湖を見ながら走る、風も気持ちよく素晴らしい気分になった。色で例えるなら青い匂いがした。

そのまま走っていき河口湖の西端で右折し西湖へ。東側は見通しが良く開放的、西側は山が近く落ち着いた雰囲気で静か、一粒で二度美味しい河口湖だった。

西湖

河口湖から西湖は近かった。山道を抜けるとそこは湖でした、みたいな感じで西湖が姿を現した。周りは山が囲んでおり湖の細さも併せて河口湖とは違った趣がある。人によっては閉鎖的に感じるかもしれないが俺は好きだ。

しかしここで緊急事態。がガチャガチャに降ってきたのである。道の脇に停車しジャンパーを羽織る。合羽はなぜか持ち物に入っていなかった。あちゃーだね。友人は合羽を取り出した。俺の分はないと言われた。

雨粒のでかさよ

この時点でまあまあビショビショだったが狐の嫁入りであると判断し走り出す。日差しが雲の切れ間から差し込み雨を輝かせている。西湖の北側の道は直線とカーブが適度にあり中々にオツである。濡れながらも美しい景色に若干ハイになり始める。

水面が雨に叩かれてるねえ

西湖を過ぎて直進(変わらず21号線)していくが、浸水が下着に達し始めたため旅館が密集する辺りで停まり雨の様子を観察した。Tシャツは身体との隙間が0になった。止まない。晴れ間がいまいち見えなくなってきた。友人の下着はもちろん無事である。

しかし雨脚が弱まったので再スタート。「いくぜぇぇぇぇぇぇ!!」の掛け声と共に走り出し約30秒で神様にバケツをひっくり返された。「うわあああああああ」なんて声がマジで発されることなどそうそうないだろう。後方で友人が人の不幸を楽しんでいるのが分かった。すぐそこの野鳥の森公園で停車した。

バイクと共に全身を天然洗車された俺は雨宿りを楽しんだ。またすぐに雨脚が弱まる。濡れない努力を止めて我々は再三のスタートを切った。

21号線を進み139号線と合流。そのまま進み幻の湖と言われる赤池青木ヶ原大橋へ。ここで目の前に晴れ間が出た。一気に視界が開けて俺は左手を天に突きさした。

精進湖

赤池の交差点にある「ニューあかいけ」というホテルみたいな名前の喫茶店(売店?)で休憩した。真西の方角から日差しがあったのでシャツを乾かそうとしたが、またしても約30秒で天気が変わった。しょうがない。店内に入りホットココアで体を温めた。8月にホットの飲み物を頼むことになるとは思わなかったよね。

店内は中々良い雰囲気で窓からは精進湖が見える。先ほどの西湖、現在の精進湖、次の本栖湖はかつては一つの大きな湖だったらしい。3つの湖は水面の標高が同じで地下で水脈が繋がっているとか。精進湖は五湖の中でも特殊な形をしていて、俺に言わせればプレデターの前屈みたいな形である。何言ってるか俺にも分からん。

雨は止んでいないものの英気を養った我々は精進湖をぐるりと周るルートを取った。精進湖の北端では雨と晴れ間が幻想的な世界を演出していた。

天気の子のワンシーンのようだ

精進湖は五湖の中で湖水面積が最も小さいが、その形の為か角度によって色々な顔がある。

富士の方角 雲に覆われてしまった

雨が一時的に上がり湖に虹が架かった。その瞬間をカメラに収めることは叶わなかったが、あの美しさはカメラで伝えきれない気がする。幸運な景色を心のフィルムに収め先を進んだ。雲は変わらずあったが雨はこの辺りで俺を許すことにしたようだ。

精進湖を抜けて本栖湖へ、背の高い樹に囲まれた道ばかりだ。きっと夜に走ったら怖すぎるだろう。

本栖湖

139号線を南下し本栖みちへ入る。入ってすぐのところに売店や大きな駐車場があった。そのまま進んでいき、展望公園へ。トイレ近くの駐車場にバイクを停めた。ゆるキャン△1話でなでしこが惰眠を貪っていたトイレだ。奥にはしまリンがキャンプをした浩庵キャンプ場が見える。

千円札富士を見たかったところだが写真の通りつま先も見せてくれない状態である。日本一でかい図体のわりに恥ずかしがりやさんだ。

見えないがあのへんだ

駐車場の奥にはしまリンを鬼の形相で追うなでしこが引っ掛かったキャンプ場の入り口があった。俺がしまリンと同じ状況に陥ったら泣いてるなでしこにハンカチを渡すことなく逃走するだろう。こんなところで夜中に泣いてる人間に追っかけられたら、たとえ美少女でも怖いよそりゃ。ちなみにみんなはゆるキャン△のキャラでだれが好き?俺は強いて言うならなでしこだが結局みんな好きだ。

写真の真ん中がキャンプ場への入り口

しばらくは晴れそうにない富士を見ることは諦め、そのまま本栖湖畔(709号線)を走る。すぐに湖の近くに降りられるところを見つけた。

バイクを停めて湖畔へ。とにかく綺麗な湖だ。五湖の中でも最も深い水深がそうさせるのか、水質が特に良いのか、エメラルドのような深みを持つ青さである。水温は思いの外高く感じた。時間が許せば飛び込んでいただろう。

とにかく青い
静かで綺麗 しばらく湖畔の時間を楽しんだ

気を抜くといつまでもボ~っとしていられそうだ。飛び込みたい気持ちを抑え再び走り出す。

湖畔の道は樹に囲まれていたりキャンプ場が見えたりと色々な景色が楽しめた。木漏れ日が道の水たまりや濡れた落ち葉を照らしてキラキラしている。走馬灯にしても出来すぎな景色を抜けて本栖湖を一周する。

富士が見れなかったのは残念だが、それでも満足感のある本栖湖を尻目に139号線へ戻る。そして更に南下していく。富士五湖は制覇したが友人は静岡に点在するハンバーグ店(チェーン店)に行きたいらしい。目的の場所は富士市で50km以上はあった。時刻は午後15時を回ったくらいだったか。そうまでして行きたいチェーンのファミレス… 気になるじゃないか。

139号を進み木々が密集する地帯を抜けて静岡県に突入する。

予想以上に文字数が多くなったので今回はここまで。既に富士五湖は制覇しているが、次回は後半戦に突入する。暇な人はぜひご覧いただきたい。

~2速目に続く~

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