富士五湖リベンジ~1速目~

富士五湖リベンジ~1速目~

時は2020年10月、生活リズムが乱れに乱れて、午後22時に目を覚ました俺はこう考えた。リズムを立て直そうと。

世間の皆様方が寝始める時間に起きるというのはよろしくない。夜型の生活が巡り巡ってこうなってしまった訳であるが、こうなったらサイクルを一周させて昼型に戻そうと、朝の5:00に原付のエンジンをかけた。とりあえずの目標を“富士山”と定め、以前行った時には見れなかった富士五湖での富士を視野に入れて、まだ暗い街の中を走り始める。

こうして始まった突発型の富士山一周の旅。今回はその一日、前半戦の様子をご覧いただこう。

相模湖

夏が終わりを迎えて秋の匂いがそこかしこに漂っている八王子の街から、まずは相模湖を目指すことにした。我が地元である八王子から富士山を目指すルートとしては山梨の大月を経由する20号ルート山中湖へ続く道志みちの413号ルート神奈川の海側からの箱根経由1号ルートが主である。今回は最も北側である20号から行こうと考え、そこに繋がる相模湖を最初のステップとした。

相模湖までの道は慣れたものである。原付でも1時間とかからず着くのでほぼ近所だ。

この日は10月の下旬であったが、さすがにこの時間だとかなり寒い。伊達メガネを曇らせながら、地図を一度も開くことなく相模湖へとたどり着いた。

おはやう

朝日がぎりぎり見えないが雰囲気のいい一日の始まりである。もっとも俺は既に起きてから6時間以上経ってるわけだが。

ここから20号線を進んでいくと山梨県大月市へと続くのだが、この道は以前にも走ったことがある。他に西へ向かえる道がないか探してみたところ、先に挙げた大月20号ルート道志みち413号ルートの間に35号線を発見した。山梨県都留市へと続くルートである。今回はこの道を行くことに決めて、写真の橋を渡り35号線を目指した。

オレンジに染まる雲を横目に、脳内BGMはcali≠gariの「ブルーフィルム」。鼻歌のイントロがこわばった心と張り詰めた糸を切らしていく。朝日と共に旅が始まりを告げた。

走り始めてすぐに、朝日の影響かロンドンのような霧が出始めた。ロンドン行ったことないけど。気温が上がってくるのはまだ時間がかかりそうだ。

おどろおどろしいのう
橋の先が見えん

霧のおかけでラスボスに挑みに行くような気分を楽しみながら、上野原市に入った。

上野原→富士吉田

35号線に入ってもまだまだ霧は晴れそうにない。道の左右が山なので朝日がしっかり差し込んでこない。

天然のミストシャワーで湿った空気を飲み込みながら進んでいくと、いい感じの橋と観音様が。

下は秋山川
煩悩が乗り移った観音像

霧が更に濃くなってきている。こんな霧の向こうからゼルエルが姿を現したら、シンジ君はもう一度エヴァ初号機に乗ってくれるのだろうか、、、そんなことを考えながら写真を撮った。

さむいね

この状態で辺りが暗かったらSIRENが鳴り出しそうだ。晴れてる時の雰囲気はまた今度見に来よう。

再び走り出し、田舎感のある道を進んでいく。ちょっと走ると幻想的な景色が。

朝日よ出でよ

「うおーー…….」とため息みたいな声を漏らして霧越しの朝日を浴びた。こういう景色を見てると、無神論者でも神の存在を信じる気になるかもしれないな。

日差しが山の隙間から入り始めて、徐々に霧は晴れていった。それに伴い気分もアガっていく。秋の朝か、、、上手いこと思いつかないが、曲はBURNOUT SYNDROMESで「文學少女」としておこう。共にハッピーエンドを信じて書こうぜ。

さらに進むと神様のお家があった。

“ひなづる”神社でいいのかな?

ひっそりとしていて良き雰囲気である。バイクを停めて少しお邪魔させてもらった。

静かないいところだ
人はいなかった
こういう橋ってマジでいいよね(語彙力)

下を流れる川は喉が唸るくらい綺麗だった。さすがに飲まなかったが10歳の俺だったらどうなっていたか分からない。

その後雛鶴峠を抜けて田舎道をまったり走っていく。交通量は少しあるが、20号線に比べたらかなり走りやすいだろう。相模湖から西へ向かうならこの道をおススメしたいね。

朝日川沿いを走っていき途中で川を跨いだ。ここでもナイスな景色が。

すてきすぎる
朝の匂いがすごいよ

向こうに見えている山と朝日のコントラストがたまらん。朝日川の名前の由来はこの景色から来てるんじゃないか?と思うくらいに美しい景色だった。このロケーションなら好きでもない缶コーヒーも美味しく感じる可能性がある。

山梨の明朝を存分に楽しんだ後、そのまま35号線を進み壬生駅の手前で139号線に乗った。都留市の市街地を南西へと進んでいく。ここで時間帯のせいもあってか、交通量がぐっと増えた。道もそこまで広くはないのでゆるゆると止まっては走る。

少し進んでいったところで正面に雲のかかっていない富士山が姿を現した。ものすごく綺麗に。

富士だああああああ!!!!

ここ最近の旅ではずっと見れなかった富士がベールを脱いだのだから、テンションがアガるのもしょうがない。

とにかく見たい気持ちが先行しすぎて、運転しながらチラチラと目をやり続ける。道の脇で全裸の女性フラフープをしていても目に入らなかっただろう。

そんな風に都留市を抜けて西桂町→富士吉田市へ。

富士吉田市街に入り道が広くなる。同時にアイツがご挨拶してきた。

でかい

上空に雲があるが富士の周りは晴れていた。ようやく綺麗に見えたことに感謝しつつ、ここから河口湖へ向かうことにした。

富士吉田市街を河口湖方面に。富士山駅手前で右折する。

とりい

時刻は朝の9時前になり、街は賑やかになってきた。朝の空気の中、BGMはシュノーケルの「波風サテライト」で決まりだ。時と俺が加速を続ける。上限時速30kmで。

河口湖

河口湖の東側へたどり着き、河口湖大橋を走りたいのでそっちへ向かう。

わあーーーい」と河口湖大橋を渡り切り、湖畔の駐車場にバイクを停めた。大石公園である。

散歩道がありそこをひとしきり歩いた。直売所のほうでは人で賑わっていたが、例年に比べたら少ないんだろうな。

あまり店など人のいるところには近づかないようにしている旅なので、そっちには行かなかった。早くコロナ収束しねえかな。

大石公園からの富士山
東側の景色

雲量はあるのでパーフェクトではないが、綺麗に見えるので良しとしよう。色んな顔の富士を見ていくのも一興よな。

ラベンダー(たぶん)畑

ここ最近で3回目の河口湖であるが、時間帯はそれぞれ違うので趣が変わる。一度行ったことのある場所でも、行くたびに違う発見があるのが旅のいいところだ。(同じようなことを前にも言った気がする)

散歩していたじーちゃん達と共に、ゆっくり過ぎる時間をジジクサく楽しんだ後、西湖へと向かう。

西湖

時刻は9時、左手に河口湖と富士を見ながら、西湖まで最短で行った。河口湖と富士山を同時に視界に入れながら走れるとは贅沢な道である。

そして西湖。湖畔の入り口にバイクを停めて散歩する。西湖からは富士山がほんの少しだけ見える訳であるが、確かにさきっちょだけ見えた。仲間に囲まれるベッカムのモヒカンみたいな感じ。

できれば太陽とのコラボレーションを見たかったが、それはおあずけのようだ。

静かに水面が揺れている
モヒカンというよりは乳首だな
東側はこんな感じ

こんな風に凪いでいる日にはボートに乗って寝転がりたいものだ。そうすればコールセンターで働いていた頃、夜な夜な聞こえてきた呼び出し音の幻聴も忘れられるだろう。

少しの間湖畔に座ってぼーっとした。

湖を眺めながら水道代のことを考えていた俺は、旅の途中であることを思い出して精進湖を目指し出発。

精進湖

奥河口湖から先は西湖の写真でもわかる通り山深くなっていく。森林の中をトトロを追いかけるメイの気分で走り精進湖に着く。そのまま精進湖をスルーすることも可能だが、精進湖は五湖の中で最も小さいので当然湖沿いを走る。

西に行くほど文明がなくなっていく

恐らく五湖の中で最も人が少ないであろう精進湖。都会の喧騒を逃れるならここで決まりだぜ。

精進湖の周りをゆっくりと走る。脳内BGMでバンプの「ロストマン」を流し、風景のひとつひとつを切り取って思い出にしていく。

そんな風に中二病全開で精進湖を抜けて本栖湖へ。この調子なら本栖湖の「千円札富士」を見ることが出来そうだ。

次回は富士五湖リベンジの後半戦をお届けする。願わくばぜひお付き合いいただきたい。

~2速目に続く~

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